【社会】東京・荒川の「１１０歳」、区の職権で住民票抹消…４０年以上所在不明

よろづ屋φ ★

★東京・荒川の「１１０歳」、区の職権で住民票抹消

　厚生労働省が発表した「長寿番付」の１９位に、４０年以上所在が不明の
１１０歳とされる女性が掲載されていた問題で、女性の住所地となっている
東京都荒川区は２７日、女性の住民票を同日中に職権で抹消することを決めた。

　抹消の事実は、女性の本籍がある関東の自治体にも連絡され、最終的には
戸籍からも削除される可能性が高い。

　同区では、今月１３日発表の長寿番付にあたり、女性の所在、安否とも確認
しないまま「匿名希望」の扱いで厚労省に報告。読売新聞が匿名の理由を確認
したところ、区側は、実際には長期間連絡がとれておらず住民票だけで報告した
こと、匿名は担当者の独断だったことなどを認めた。

　その後、同区が女性の住所地に住む長男（１９９９年に死去）の妻（７３）に
事情を聞いたところ、女性は１９６２年ごろ、所持金も持たないまま失跡、長男
が行方を捜したが所在は分からないままだったことが判明した。

　同区の担当者が長男の妻に女性の住民票の取り扱いなどについて相談した結果、
「できれば消してください」との希望もあり、区の職権で住民票から女性を抹消
することにした。また、同区は女性を捜すための協力を申し出たが、長男の妻は
「もう捜さないでください」と断ったという。

　住民基本台帳法は、本人の所在が事実調査でも確認できない場合には、職権で
住民票の記載を削除しなければならないとしている。同区は少なくとも４年前から
女性の所在が不明なことを把握していたが、これまで調査はしていなかった。

http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050927i205.htm