【国際】神戸のロシア人キャバレー殺害で、露紙が〝根室の密漁者殺害の報復か？″と報道

依頼149＠サルモφ ★

　８月１６日未明、根室市の漁船「第３１吉進（きっしん）丸」がロシアの国境警備艇に
銃撃され、乗組員１人が殺害され、漁船は拿捕（だほ）された。この日深夜、神戸市の
キャバレーでロシア人女性が殺害された。何ら因果関係のないこの２つの事件を
結びつけ、ロシアで奇妙な反日キャンペーンが展開されている。

「神戸の事件は先月（８月）１６日午後１１時半ごろ発生。三宮のキャバレーで働く
ロシア出身のシェルパーナヴァ・アナスターシャさん（２２）が、付き合いのあった
客の男にサバイバルナイフで刺され死亡した。男はその後、ナイフで腹を刺して、
自殺を図ろうとし、病院で治療を受けている。一方、ロシア国境警備艇がカニ漁船を
銃撃し、乗組員が死亡した事件は同日早朝（日本時間）に発生。２つの事件は全く
無関係だが、現地のメディアは神戸の事件を『サムライ』『ハラキリ』などの表現を
使ってセンセーショナルに取り上げる一方で、拿捕事件についてはほとんど
取り上げていないという」（産経新聞西日本版９月１２日夕刊）

　この事件を報じるロシアの新聞はいずれも日本に支局をもたず、現場取材を抜きに
殺害状況を小説のように描いている。ここまでならば、事件報道でありがちなことだが、
ロシアの報道ではそれに政治的評価が加わっている。８月１６日付
『コムソモリスカヤ・プラウダ』（電子版）は「日本は密漁者殺害に対する復讐
（ふくしゅう）をしているのか？」と題し、「もちろん、『歯には歯を』という原則は国際政治に
存在する。例えばスパイ事件のときの外交官追放だ。殴り合いをしてもよい。
しかし、『民間の』復讐であっても、殺害はひどすぎる」とまじめに論評している。
これはロシア当局による情報操作というよりも、日本の事情に通暁していない
ロシア人記者には、日本に反露感情が蔓延（まんえん）しているので国境警備隊の
蛮行に怒った日本人が弱い立場のロシア人ホステスに報復したかのように見えるのだ。

　この種の「悪い物語」がロシア人の対日感情に与える影響を軽視してはならない。
この状況に対して日本の外務官僚は何ら手を打っていない。
引用元
http://www.business-i.jp/news/sato-page/rasputin/200609210005o.nwc